年度主題展館
A3 農業実験学校
可免費入場

総合的病害虫管理(IPM)から総合的作物管理(ICM)へ-持続可能な農業への道筋を  農家のコスト削減と収益性向上を支援し、生産・生活・生態を考慮した持続可能な未来へ向けて、農業試験場は国連食糧農業機関(FAO)が推奨するIPM(総合的病害虫管理)システムを採用し、英国で提唱されているICM(総合作物管理)と融合させたシステム作りました。ICM(Integrated Crop Management)システムとは、農家が持続可能な農業ビジネスを構築するために、作付け場所、土壌分析、水・養分灌漑、品種選定、肥料選定、害虫・雑草対策、増殖・収穫・保全技術に至るまで、複数のレベルで統合的にアプローチするもので、このシステムによって、農家が持続可能な農業ビジネスを構築できるようになります。  イスラエルで開発された、精密な肥料と水の管理システムにより、農業生産コストの削減と水資源の最適利用を実現する「液体肥料点滴灌漑システム」を展示しています。また、農業生産工程における資源の無駄遣いを減らす「廃棄きのこ袋のリサイクル」についても紹介しています。農作物の害虫を「生物学的防除」するために天敵を利用し、農薬の使用を減らす、あるいは回避し、環境汚染を減らすことです。現在の気候や気温の変化の中で、気候変動に適応し、農家の収益性を高めるための新たな試みとして、「新品種恋香いちご」の導入に踏み切りました。グリーンなシニアケアの推進に加え、五感を使った農業体験は、生産から食卓までの距離を最短にし、高齢者の健康増進という目的を達成することができるのです。

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